車の異音
車の故障の前兆として、異音があります。
中でも良く聞くのがベルト鳴きです。
種類
- エンジンをかけた時にギュイーと凄い音がする。
- アイドリング時にシュルシュルと擦れる音がする。
- たまにキッキッと音がする。
- 回転を上げた時にギュイーと音がする。
これらはベルトが原因かもしれません。
ギュイーと凄い音
エンジンをかけた時や、回転を上げた時、エアコンなどを入れた時にギュイーと凄い音がする場合は、ベルトの張りが弱い可能性があります。
ベルトが伸びて滑っているパターンが多いです。
ベルト交換をすると新しいベルトが馴染んで、ベルトの遊びが大きくなり、ギュイーと言う音がする事にがあります。
これを整備士達は初期伸びと言います。
「車検から帰って来たばっかなのに何だこの音は!」と言われる事がありますが、ベルトの初期伸びを想定してベルトを張っても鳴る事があります。
故障じゃないんです、ごめんなさい!
シュルシュル音
この音は結構聞きますが、大概ベルトの劣化が原因です。
ベルトはゴム部品です。
ゴム部品は時間と共に劣化し、硬くなったり、亀裂が入ったり、プーリーと言うベルトを回転させる部分で擦れて細くなったりします。
この音がしてくると、交換時期が近いかなと言う感じです。
キッキッと音がする
これもベルト鳴きに似てる音がですが、テンショナーやプーリーの可能性があります。
たまにしか鳴らなかったり、ある回転数でしか鳴らなかったりします。
この場合は現象を見つけるのが難しく、問題なしと言われる事もあります。
テンショナーやプーリーにはベアリングが入っていて、そこのベアリングがダメだと鳴ります。
この場合はベアリングの打ち替えや、テンショナーの交換をしないといけません。
ベルトの種類
車のベルトは色々な重要部品を動かしています。
- ファンベルト
- パワーステアリングベルト
- エアコンベルト
- 冷凍機などの後付部品を回すベルト(トラックの冷凍機など)
ファンベルト:ラジエーターに風を当てて冷やすと共にオルタネーター(発電機)を回しています。
このベルトが切れると発電出来ずバッテリーが上がったり、オーバーヒートしたりします。
パワーステアリングベルト:最近は電動パワーステアリングなどもあるので付いていない場合もありますが、パワーステアリングの油圧を作っています。
エアコンベルト:エアコンのガスを回しています。
付属品ベルト:付属品を動かす為に付いてます。
ベルト切れ
どのベルトも切れるとヤバいですが、ファンベルトが1番ヤバいですね。
エンジンかかるが吹けなかったり、エンジンかからなかったりします。
パワーステアリングやエアコン、付属品は切れても何とか走ります。
しかしながら、どこかのベルトが1本切れると他のベルトを巻き込んでしまう事があり、他のベルトが外れたり、他のベルトを切ってしまう場合があります。
予防
車の音を気にする事が1番の予防になります。
または別の方に乗ってもらうなど、毎日車に乗っていると気付きにくいです。
車検時にベルトを全部交換してしまうのも手ですね。
車検時のベルト交換でプラス1万円〜1万五千円くらいではないかと思います。
トラブル
出先でベルトが切れて動けなくなり、レッカーされるより交換してしまった方が間違いなく安いです。
トラブル防止の為に自分の乗る車は、なるべく気にしてあげましょう。