車のベルト鳴きのパターン

  • 2018年5月12日
  • 2020年2月21日
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車の異音

車の故障の前兆として、異音があります。

中でも良く聞くのがベルト鳴きです。

種類

  • エンジンをかけた時にギュイーと凄い音がする。
  • アイドリング時にシュルシュルと擦れる音がする。
  • たまにキッキッと音がする。
  • 回転を上げた時にギュイーと音がする。

これらはベルトが原因かもしれません。

ギュイーと凄い音

エンジンをかけた時や、回転を上げた時、エアコンなどを入れた時にギュイーと凄い音がする場合は、ベルトの張りが弱い可能性があります。

ベルトが伸びて滑っているパターンが多いです。

ベルト交換をすると新しいベルトが馴染んで、ベルトの遊びが大きくなり、ギュイーと言う音がする事にがあります。

これを整備士達は初期伸びと言います。

「車検から帰って来たばっかなのに何だこの音は!」と言われる事がありますが、ベルトの初期伸びを想定してベルトを張っても鳴る事があります。

故障じゃないんです、ごめんなさい!

シュルシュル音

この音は結構聞きますが、大概ベルトの劣化が原因です。

ベルトはゴム部品です。

ゴム部品は時間と共に劣化し、硬くなったり、亀裂が入ったり、プーリーと言うベルトを回転させる部分で擦れて細くなったりします。

この音がしてくると、交換時期が近いかなと言う感じです。

キッキッと音がする

これもベルト鳴きに似てる音がですが、テンショナーやプーリーの可能性があります。

たまにしか鳴らなかったり、ある回転数でしか鳴らなかったりします。

この場合は現象を見つけるのが難しく、問題なしと言われる事もあります。

テンショナーやプーリーにはベアリングが入っていて、そこのベアリングがダメだと鳴ります。

この場合はベアリングの打ち替えや、テンショナーの交換をしないといけません。

ベルトの種類

車のベルトは色々な重要部品を動かしています。

  • ファンベルト
  • パワーステアリングベルト
  • エアコンベルト
  • 冷凍機などの後付部品を回すベルト(トラックの冷凍機など)

ファンベルト:ラジエーターに風を当てて冷やすと共にオルタネーター(発電機)を回しています。

このベルトが切れると発電出来ずバッテリーが上がったり、オーバーヒートしたりします。

パワーステアリングベルト:最近は電動パワーステアリングなどもあるので付いていない場合もありますが、パワーステアリングの油圧を作っています。

エアコンベルト:エアコンのガスを回しています。

付属品ベルト:付属品を動かす為に付いてます。

ベルト切れ

どのベルトも切れるとヤバいですが、ファンベルトが1番ヤバいですね。

エンジンかかるが吹けなかったり、エンジンかからなかったりします。

パワーステアリングやエアコン、付属品は切れても何とか走ります。

しかしながら、どこかのベルトが1本切れると他のベルトを巻き込んでしまう事があり、他のベルトが外れたり、他のベルトを切ってしまう場合があります。

予防

車の音を気にする事が1番の予防になります。

または別の方に乗ってもらうなど、毎日車に乗っていると気付きにくいです。

車検時にベルトを全部交換してしまうのも手ですね。

車検時のベルト交換でプラス1万円〜1万五千円くらいではないかと思います。

トラブル

出先でベルトが切れて動けなくなり、レッカーされるより交換してしまった方が間違いなく安いです。

トラブル防止の為に自分の乗る車は、なるべく気にしてあげましょう。

 

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