ボディーメーカー
トラックはシャシとボディーでメーカーが違います。
シャシとはエンジン、キャビン、フレームから出来ており、そのフレームにどんな物を乗せるかでトラックの形が決まります。
箱を乗せるのか、平ボディーを乗せるのかダンプの様にするのかゴミ収集車にするのか。
それによってトラックは変わります。
箱車
今回は冷凍冷蔵仕様の箱車の話。
僕がお世話になっているお客様は箱車がメインで冷凍冷蔵仕様車が多いです。
冷凍冷蔵仕様でも低温、中温と色々ありますが、断熱材の厚さや冷凍機の性能などで変わって来ますが、今回は大まかにパッとみのデザインと耐久性、使い勝手などを僕が独断と偏見と勝手な考えの上で決定したランキングを紹介したいと思います。
繰り返しになりますが、何か統計を取った訳でもなく、誰かに聞いた訳でもなく、整備をして行く中で勝手に決めたランキングなので軽い参考程度に思っておいて下さい。
第1位:トランテックス
僕が日野のトラックを押しているだけに日野ボディーが元のトランテックスを1位とさせて頂きました。
新型の日野のトラックをオーダー入れていて、そちらのドライバーさんもボディーメーカーはトランテックスを指定しています。
冷凍冷蔵のウイング車で言えば庫内の密閉する為のゴム部品がしっかりしている。
他のウイング車と比べると作り込まれた感が有り、しっかり作っているんだなぁと印象を受ける。
外観もステンレスパーツの配置や、取り付け方法などもしっかりしていて、食品輸送には欠かせない清潔感的な物も感じられる。
高級感と清潔感を合わせ持った、とても良い箱だと思います。
第2位:日本フルハーフ
トラックのボディーメーカーではトップシェアではないでしょうか。
完成車からオーダー車までスタンダードな箱と言えばフルハーフ。
スタンダードなので可もなく不可もなくって感じで使っていて問題ない作りではありますが、ゴム部品の付け方や箱の付属品の付け方がちょっと雑と言うか、確かにフルハーフは受注も1番で生産ラインも増やして忙しいのは分かるが、流れ作業感が出てしまってちょっと残念。
でもシェアNO1だから箱的には間違いないです。
生産ラインを増やしたので納期も早まって来ているのがポイント高いですね。
第3位:矢野特殊自動車
あまり見かける箱ではないですが、大型の冷凍冷蔵車などで採用されていて、基本的にカッコいいです。
かなり作りこまれていて、冷凍物を運ぶには持って来いの箱だと思います。
ウイング車でも密閉性が高く、羽とアオリの部分も庫内の冷気を逃がさない様にしっかりと密閉してくれて、あまり冷えないウイング車でもマイナスに近いぐらい冷やせます。
ただしっかり作りこまれているだけあって、箱の重量は重くなります。よって最大積載量や納期が気になる所です。
冷やす、保温の性能で言えばピカイチではないかと思います。
第4位:パブコ
三菱ふそうのトラックのボディーを作っていて、耐久性は高いなぁとの印象を受ける。
結構古い車の箱でもしっかり機能していて、箱車の冷蔵仕様車は10数年前の車でもしっかり一桁台の温度をキープして箱自体の作りもかなりシンプル。
最近ではリヤの観音扉のレバーをなくして観音扉面に何も付いていないトラックを見かける。
一目でパブコと分かる箱の使い勝手や性能はどうなのか。
今後に期待したい。
第5位:東プレ
鮮が生きるの看板でもお馴染みの東プレ。
冷凍冷蔵の箱車で有名で、冷凍冷蔵機能は抜群の箱で性能は抜群でデザインも清潔感がありとても良い箱だと思いますが、修理やメンテナンスの面で言わせてもらうと、修理に対応出来る業者が少ないのと、部品がオリジナルの物が多く、修理が部品調達や補修の面で難しいです。
庫内も気を使って色々な物が付いていますが、ちょっと邪魔だったり壊れた時にどうしようもなかったりするので、この順位にさせて頂きました。
いかがでしたか
そんな事ないよとの意見もありそうですが、あくまでも僕個人のランキングです。
しかも整備性や耐久性に特化したランキングになっているので、使い勝手を考えると、またちょっと違う順位になるかもしれません。
まとめ
トラックを購入する時にどの様な用途で使用するか、どこまでの機能がいるのか、悩む所ではありますが、各ボディーメーカーは注文頂いてから納期までにキッチリ仕事をして、良い箱作りをしていると思います。
どのメーカーの箱を使っても言える事ですが、トラックに乗って荷物を積んだり降ろしたりする際にいかに大事に乗るかが箱を長持ちさせるポイントだと思います。
ウイングでフォークで荷物を積む時には箱にぶつけて積まないでパレットを押すとか、パワーゲートを出す時にバンバン雑に出すとかすると、後々自分が苦労します。
キレイに乗る人はトラックも長持ちします。
一度歪んでしまった箱は修理するとなると莫大なお金がかかり、会社も簡単に修理には出せません。
という事はだましだまし使うしかなくなってしまいます。
トラックは自分の商売道具です。
整備士で言えば工具です。
美容師で言えばハサミです。
キレイに乗る会社とそうでない会社は見た目で分かります。
忙しいとは思いますがなるべくトラックはキレイに大事に乗りましょう。