最近はスーパーロングライフクーラントと言う通常の冷却水より寿命が長い冷却水が主流になって来てます。
しかし‼
これは、僕の考えですが、スーパーロングライフクーラントの寿命が10年とか5年とかなってますが、そんなに交換しないで大丈夫なのかと思ってしまいます。
今までの冷却水は2年に一回。
車検の時に交換が推奨されています。
正直、今の乗用車は確かに交換しなくも全然平気ですか、やはり液体類は交換した方がいいと思います。
なぜ交換をオススメするか
まずは極端な例ですが、次の画像をごらをご覧下さい。
これはフォークリフトなので、乗用車と少し違うのですが、下から出てる茶色い液体は冷却水です。
この車は今年の5月に一年点検を実施しました。
しかし、5年間一度も点検をせず、今年の5月に久々に点検させていただきました。
その時に冷却水も交換しております。
では何が原因か
また次の画像をご覧ください。
ラジエータの中、水の経絡、ホースの全てにサビが回り、ホースを握るとサクサクとサビが剥がれ音がします。
2枚目の写真の上側がウォーターポンプです。
3枚目の写真は新品のウォーターポンプです。
この車に付いていたウォーターポンプはペラがなくなってしまい水を送る事が出来ませんでした。
その為オーバーヒートを起こしシリンダーヘッドが歪んでしまいました。
20万〜30万ぐらいの修理代です。
なぜウォーターポンプは壊れたか
5年間一度もメンテナンスをしなかったが水の補給はしていたみたいで、ラジエータのリザーバータンクに水道水を足していたみたいです。
水道水を足すのは正解ですが冷却水の濃度が薄まってしまいサビが発生したようです。
トヨタのフォークリフトはウォーターポンプ弱いので余計錆びついたみたいです。
点検で冷却水を交換したのに壊れてしまった
点検の時に冷却水を確認し、サビが出ていたので、冷却水を交換しましたが時既に遅しでした。
それまでも点検していない5年間の間に冷却水のトラブルは何度かありましたが騙し騙しで乗ってしまったのも原因かもしれません。
いつ冷却水は交換したらいいの?
スーパーロングライフクーラントとか色々あって何とも言えませんが、乗用車の場合は走る距離やどれだけ車を使うかによりますが、車検の時にやった方がいいかと思っております。2年に一回とか4年に一回とか‥商用車ですと、1年一回とか2年に一回とか、走る距離により交換する、しないを判断するのがベストだと思います。
費用
実はクーラントの交換は以外と安い。
ウチの会社で言えば、クーラントが1Lで750円で乗用車なら2〜3Lぐらい。2〜3千円ぐらい。
クーラントは水で薄めるので、それぐらいで充分。
工賃が1500〜2000円。
オイル交換より安いです。
クーラント系は故障すると本当に高いし、下手するとエンジンをダメにする可能性もあります。
やって損はないと思います。
過剰整備と予防整備
この言葉の境い目が重要な所で、いかにお客様に理解して頂くかか重要なポイントになると思います。ディーラーなどでは「ここまでやらなくても良くない?」って所がありますが、ディーラーは大きな看板を背負ってますので、万が一があってはいけません。
僕もたまにディーラーが出した見積もりを見せられて、「どう?」って聞かれますが、「高いですね」と答えます。
ですが、やり過ぎかなぁと思いますが、「なるほどね!そこまでやりゃ完璧だ」とも思います。
話しが逸れましたが
結論としては、液体類は必ず劣化します。
水にしても、オイルにしても。
なので、やはり定期的に点検、交換がベストです。
ガソリンスタンドではスーパーロングライフクーラントを抜き取り特殊な液体を入れ、機械の中で混ぜながら汚れも取り、ラジエーターに戻す機械があります。
そちらを試すのもありかと思います。
液体類の定期的点検、交換は車を長持ちさせます。
これは直ぐに結果は出ませんが長い目で見るといい結果が出ると思います。
長い目で見て愛車を大事にして行きましょう。
長文失礼しました。