日野レンジャー
毎日トラックに乗り配送に出かけるドライバーさん。
やはり乗り心地は凄く気になりますよね。
今回は日野レンジャーのお客様。
乗り心地
トラックのおススメランキングでもちょっと書きましたが、日野のトラックは僕的には1番乗り心地が良いと思っております。
50万km走っても乗り心地はあまり変わらない印象があり、逆に三菱ふそうは路面からのショックなどをもろに受け道路の継ぎ目や、ちょっとした穴などでは「ドンっ」だったり「ゴロンゴロン」だったり結構異音がします。
103万kmのトラック
今回の日野レンジャーのお客様は走行距離が103万kmとかなり走っています。
しかも荷物の過積載も多く、多い時で8tぐらい積んでる時もあるみたいです。
ショックやリーフのへたり
過積載もそうですが、車重や荷物などをずーっと支えているリーフやショックアブソーバーなどは、へたって役目を果たさなくなる事があります。
リーフがへたったのはあまり聞いた事がありませんが、破断やUボルトが折れやヒビらたまにあります。
これは目視で点検出来るので、乗り心地が悪くなったり、異音がする場合はちょっと見てみて下さい。
ショックアブソーバー
今回交換させて頂いたのはこちらのショックアブソーバー。
減衰装置ですね。
取り付け箇所はこちら
リーフの隣に付いています。
上の取り付けボルトを緩めてしまったので落ちてしまってますが、通常は上のフレームに付いています。
役目
路面から衝撃が加わると、まずタイヤに伝わり、リーフがたわんでショックを吸収しますが、リーフは別名板バネなので、ビヨンビヨンします。
そのビヨンビヨンを抑えてくれるのが、ショックアブソーバーです。
ショックアブソーバーがへたると
基本的にショックアブソーバーは路面からの衝撃を多少は緩和するかもしれませんが、メインはビヨンビヨンの吸収です。
なのでショックアブソーバーがへたると路面からの衝撃が加わりビヨンビヨンしだしたのを抑えられず、ふわふわした乗り心地になります。
ひたすらビヨンビヨンしてる感じです。
ダメもと
今回はダメもとでショックアブソーバーを交換しました。
縮み側はボルトを外したら勝手に縮んで行くぐらいですが、伸び側は結構チカラ入れないと伸ばせないので、機能的には問題なかったと思います。
予想
では路面からの衝撃が大きくなってしまった原因は何でしょう?
僕はキャビンとトーションバースプリングにあるのではないかと思います。
キャビンを上げる時にキャビン後方のロックを外し上に上げますが、前にキャビンの上がる軸が付いています。
フロントリッドら辺ですかね。
ここの軸のブッシュがダメになりキャビンが全体的に下がっていると路面の衝撃がもろにキャビンに伝わるのではないかと思います。
トーションバースプリングもキャビンに直接関わって来ます。
この棒の両端はキャビンに当たって、キャビンを上げるサポートなどをしていますが、こいつがへたりキャビンへの当たりが強すぎるとハンドルが軽くてフワフワしたりします。
三菱ふそうのファイターでは、そこのスプリングの当たりの調整をすると、ハンドルや乗り心地がだいぶ変わるみたいです。
まとめ
完全な妄想で終わってしまいましたが、リーフ交換でもトーションバースプリング交換でも多額のお金がかかります。
しかもやってみないと分からないと言うとても難しい状態。
さらにこのお客様は新車のオーダーを頂いているお客様。
この車は後1年半後にはバイバイです。
とても悩みどころですが、お客様とよーく話あって解決して行きます。