デフオイル
意外と忘れがちなデフオイル。
トラックだとミッションとデフオイルはセットな様なもので6万kmに1回は交換した方が良いと言われています。
エンジンオイルやエンジンオイルフィルター、フューエルフィルターなどはこまめに交換しますが、デフ、ミッションオイルって忘れがちですよね。
4WD.後輪駆動車
フロントエンジン、フロント駆動(FF)の車にはデフは付いていません。
フロントエンジン、リヤ駆動(FR)の車に付いています。
あと四輪駆動車(4WD)にも付いています。
デフの構造
この様にデフの中は色々なギヤが噛み合い旋回時の回転をいい感じに合わせてくれます。
詳しくは画像をタップかクリックして下さい。(僕のチカラでは説明しきれません)汗
定期的に交換
ギヤオイルは粘度が80w90ぐらいの硬いオイルを使っています。
ギヤとギヤが干渉して削れてしまわない様に潤滑するのと、削りカスを洗い流す役目をしています。
ドロドロになる
エンジンオイルの回でも書きましたが、オイルが劣化すると潤滑性能が弱くなり鉄粉が出始めます。
それをオイルが洗うと鉄粉と混ざりヘドロみたいなドロドロの液体になり、色々な箇所にこびり付きどうにもならなくなります。
実際に
僕がメンテナンスをさせて頂いている運送屋さんから1本の電話が‥
「ナンバー〇〇の車を群馬に走らせてるんだけど、寄居のパーキングで止まって動かなくなったみたい」
ちなみに三菱ファイターです。
「エンジンかからないですか?」
「いやエンジンかかるけどギヤ入れると、凄い音がしてちょっとずつしか動かないみたい」
「クラッチ死にましたかね?」
「ドライバーはデフじゃないかって言ってたよ」
「デフってあんまり壊れる所じゃないですよ?」
「とりあえず荷物背負ってるから、レッカーで群馬まで行って、それからそっち持って行ってもらうよ」
てな感じで一旦電話を切るが、会話の中で出た通り、クラッチだと思っていました。
レッカー屋さん到着
運転手さんからまた電話が‥
「レッカー屋さんがデフダメですねって言ってます」
どうやらレッカーする際にリヤのドライブシャフトを抜きますが、抜いた時にオイルが入ってなかったか、オイルがドロドロで鉄粉が混じっていたのかも知れません。
デフ交換確定
レッカーされ、無事こちらまで到着しました。
デフ周辺にはオイルの飛び散った後があり、プロペラシャフトがずれてしまっていました。
早速デフ交換の見積もりを作る。
見積もり
中古品:30万
リビルト品:35万
社外新品:25万
デフを交換する時はギヤ比に注意が必要です。
最終減速比を決めているので最高速とかが変わってしまう可能性があります。
どれを選びますか?
迷いますか?
リビルトはオーバーホールしてあって、ほぼ新品ですが高い。
中古品はギヤ比や中身がイケてるか分からないから怖い。
社外新品は新品だが、社外と言うのがメッチャ引っかかるが安い。
どうしますか?
迷わず社外新品でしょう!
安いし新品なら、定期的にオイル交換すればイケるっしょって事で社外新品に決定。
注意点
ディーラーや修理工場でも、デフ、ミッションオイルは言わないと変えてくれない所があるので、任せっきりな場合は気をつけた方が良いかもしれません。
長い間オイル交換をしていないと、ドレンボルトが緩まず、オイル交換が出来ない場合があります。
もしくは前回やった人が締めすぎたりしていると緩みません。
整備記録簿などで確認してみて下さい。
まとめ
営業ナンバーを取得している運送屋さんだと整備管理者がいると思いますが、しっかり記録簿や整備履歴などを確認して実施するのが1番だと思います。
もしくは信頼出来る整備士に管理してもらうのも手だと思います。
今回のお客様も、デフが壊れた1件で、僕にメンテナンス管理を任せて頂きました。
こちらのお客様が前まで入れていた整備工場は比較的何もしない整備工場なので、良く故障します。
1度整備履歴を全て確認して、定期的に交換する物や、点検など、お客様の負担にならない様に、故障を減らせる様にしっかりと実施して行きます。
もしメンテナンスなどでお困りなら、お問い合わせ下さい。