日野デュトロ
トントントントンでお馴染みの日野の2t車ですが、いすゞのエルフに押されている感がありますが、売れているトラックだと思います。
僕が務めている会社はトヨタ系なので会社で使う車はほとんどトヨタです。
なので自動的にトラックもトヨタグループの日野になります。
最近は新しいデュトロをあまり見る機会がなく、日野よりいすゞや三菱の2t車ばかり修理していたのですが、お客様が「三菱の2tは故障が多い!」と徐々に日野に入れ替えていました。
デュトロの良い所
僕はトラック乗り始めが日野だったので、最近いすゞや三菱のトラックに乗って思ったのですが、乗り心地が良いなと思います。
そして1番の長所はトルクがある所ですね。
日野のトラックは出だしがスムーズでその後の加速も良く日野のトラックから他のトラックに乗り換えると「あれ?」と思ってしまいます。
走行中の安定感や古くなっても乗り心地が変わらないのが日野のトラックの長所だと思います。
デュトロの悪い所
車体価格が高めで一時期排気ガスのスス焼きシステムが弱かった印象がありますが改善されたのでしょうか。
後エンジン音が他に比べてうるさい所。
新型の4t車もですが日野のエンジンは意外とうるさい。
いすゞが1番静かですかね。
そこまで気にはなりませんが、もうちょい静かだと良いかなと思います。
装備品
内装などは各社大差はなく、装備品なども大差はないのでまぁトラックかなと言った感じですが、一つこの間納車されたトラックに気になる物が付いていました。
それがこちら。
これサイドブレーキなのですが、なんと電動なのです。
大型トラックなんかにはエアーを使ったサイドブレーキがあり、たまに4t車とかにも付いていますが、同じ様なサイドブレーキレバーが付いていました。
作動
通常のサイドブレーキと一緒でレバーを引くと電動モーターがワイヤーを引っ張る仕組みみたいですが、マニュアル車はニュートラルにしてサイドを引かないとかかりませんが、オートマ車はパーキングに入れると自動的にサイドブレーキがかかるみたいです。
高級車じゃん。
レクサスやアルファード、ヴェルファイア、クラウンなどもパーキングに入れるとウィーンとサイドブレーキが勝手にかかります。
事故対策
坂道やちょっと傾斜のある道に駐車する時にサイドブレーキが甘かったり、かけ忘れるとトラックが転がっていって最悪人を轢いてしまったり、車に突っ込んだり、納品先の店舗に突っ込んだりして大きな損害が出ます。
運送各社そう言った事故を減らす為にドライバーにサイドブレーキの確認と輪止め厳守などの対策を行っていますが、ドライバーさんも人間です。
サイドブレーキをかけ忘れたり、甘かったり、輪止めの掛け方が不十分だったりします。
若いドライバーさんなら車が動き出してしまった時に車に飛び乗り止める事が出来るかもしれませんが、年齢が高めのドライバーさんはそうも行きません。
安全対策、事故対策、ドライバー負担の軽減などに大きな効果を発揮する素晴らしいシステムだと思います。
トラックの安全対策
新型のトラックだと安全対策に力を入れていて日野やいすゞは前方カメラを設置し、車間距離や車線逸脱などの居眠り対策や衝突軽減ブレーキ、追従走行など、走行中の安全対策に力が入っていますが、この車にを止めた時の安全対策は画期的だなと思いました。
納品時間ギリギリで着いて慌てて荷物を下ろす時や、勾配のある納品場所などで力を発揮すると思います。
トラックの事故
トラックの事故は大きくなりやすいです。
僕のお客様でも4t車のサイドブレーキミスで民家に突っ込んだ時も大変な事になりました。
民家は弁償、トラックの修理、人身はなくて幸いでしたが大騒ぎになりました。
実際に僕もトラックの修理をしてて、トラックの下に潜っている時にトラックが動いてしまって焦った事があります。
先輩は動き出したトラックに足を挟んでなんとか止めましたが、安全靴じゃなかったらヤバかったと思います。
事故はどうしても起きてしまうものですが出来る限りの安全対策は大事だと思います。
まとめ
自動車の安全対策は急務で、ブレーキの踏み間違いや自動ブレーキ、最先端技術で言えば自動運転。
運送業の自動運転には限界があります。
運送屋さんは運ぶのが仕事なのに、検品、荷物を置く場所や置き方が細かく指示されたり、運ぶだけでは終わりません。
どの業界も人手不足、低賃金でヤル気のある会社って減っていると思います。
労働基準法も変わり残業も出来なくなりいかに早く、楽に仕事を終わらせるかを考えた結果だと思います。
運送屋さんもいかにドライバーに無理なく事故を起こさずに配送させるかを考え取る仕事ややり方を考えています。
今回のサイドブレーキも安全装置としてとても素晴らしい機能だと思います。
是非ともこう言った機能を2t車だけではなく、3t車や4t車にも標準装備として拡げて行って欲しいと思います。