三菱ファイターの加速時にチェックランプ

  • 2018年8月27日
  • 2020年2月20日
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三菱ファイター

お客様から「100kmから再加速しようとアクセル踏み込むとエンジンチェックランプが点灯して減速しちゃうんだけど何がダメなの?」と聞かれました。

加速の際にチェックランプと言う事は燃料系か⁇

「とりあえず燃料フィルター替えてみますか」と安い方から攻めて行く作戦に。

加速やトルクが出ない場合の怪しい場所

よくあるパターンとしては燃料フィルターの詰まり、これが1番多いかと思います。

2番目はエアフローセンサー、以前日野レンジャーのお客様で荷物を積んでると坂道を登って行かないと言う修理依頼があり、エアフローセンサーを替えたら直りました。

3番目が燃料噴射ポンプです。

インジェクションポンプやサプライポンプなど呼び方は様々ですが、燃料噴射ポンプが分かりやすいかなと思います。

燃料噴射ポンプ

トラックの燃料噴射ポンプの役割は簡単に言えば噴射ノズルに燃料を高圧で送る事です。

詳しくはコチラ

この噴射ポンプが調子悪くなって、エンジンチェックランプが点灯します。

エンジンチェックランプが点灯した内容です。

上の二個がコモンレール圧のエラーで、コモンレールは燃料の通る通路でそこに高圧の燃料を送りこむのが噴射ポンプになります。

DPF

DPFは軽油が燃焼されて排気される有毒物質をマフラーの酸化触媒で焼き切るシステムですが、噴射ポンプの調子が悪いと、自動再生に失敗したり、触媒の温度が上がりきらなかったりします。

そうすると DPFの再生回数が増えたり、 DPFの手動再生の警告が遅い点滅から早い点滅になるまでの時間が短くなったりします。

噴射ポンプ交換

これがまた大変で時間的にも金額的にもかなりかかります。

確実に1日は預からないと作業的には厳しいです。

ただやらないといつかはエンジンがかからないや、吹け上がらないなど大きな故障に繋がります。

時間、金額

時間としては、今回午後昼過ぎぐらいから預かって、翌日の夕方までに返す予定でしたが、やはりトラックが足りず朝一の8時に預かって夕方の18時に作業が終わりました。

金額的には噴射ポンプが20万円工賃、その他付帯作業25万円ぐらいでした。

噴射ポンプを交換してみて

作業が終わり、実際にエンジンをかけてみると、アイドリングが明らかに良くなった。

前はガコガコ言って振動もあったのですが、非常に滑らかになり、出だしもスムーズに。

納車してお客様に乗って頂いたら、「再加速時のエンジンチェックランプも点かなくなり、坂道もシフトダウンせずに登れる様になったよ」との感想を頂きました。

やはりアイドリングが安定しているとの感想も頂きました。

後は DPFの調子も良くなってくれると最高なんですが、どうでしょう。

まとめ

加速不良やエンジン不調の原因は様々あり、やはり乗ってて調子が悪いと怖いですよね。

ただこのエンジン不調が改善されるとやはり安心感が生まれるので、時間も金額もかかりますが、調子が良くなると乗っているドライバーさんも安心して運転に集中出来るので良かったです。

やはりお客様の「調子いいよ!」って言葉を頂けるのが何よりも嬉しいですね。

これからもお客様にイイねを頂けるように努力して行きます。

 

 

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