冷凍機後付け
中古のレンタカー上がりの4tドライウイングを購入したお客様。
生鮮食品を輸送する仕事をしていて、今となっては冷凍機付きの車で低温輸送が当たり前になってますし、大きな冷蔵倉庫でスーパーや飲食チェーン店などのセンターになっている所だと、輸送時の温度チェックなどもあり、食品輸送には冷凍機付きのトラックでないとダメな所も多いです。
新車
毎度書いていますが、新車は頼んでから納車まで1年半〜2年かかります。
最近の噂ですと、日本フルハーフが生産ラインを増やしたとの情報があり、納期は短くなったとの情報がありました。
それでも仕事を貰って「新車が来るまで待って」とは言えないですよね。
冷凍ウイング
新車オーダー時でも納期が長いのが冷凍ウイングになります。
中古車市場でも出回っている数が少なく、値段が高い傾向があります。
その年式でその距離でそんな値段みたいなのもありますし、シャシと上物の年式違いなど、冷凍ウイングを作って売っている所もあります。
程度の良い冷凍ウイングだと即決しないとすぐ売れてしまいます。
違い
ドライウイングと冷凍ウイングの違いは何なのか、ドライウイングに強力なマイナス30度設定の冷凍機を付ければ冷えるんじゃねと思われる人もいますが、庫内を冷やすには冷凍機の性能も大事ですが、もっと大事のは密閉性や断熱能力なのです。
なんちゃて8ナンバー
最近の生鮮食品輸送は冷凍冷蔵車が基本になっていて、8ナンバーじゃないと運ばせてくれない所もあります。
青果物など、そこまで冷えなくても大丈夫だけど、夏とかだと庫内は40度以上になったりするので、流石に多少は冷えないとまずい。
そこでこのなんちゃて8ナンバーの出番です。
後付けで冷凍機を付ける場合は、大体このサイドにユニットが付きます。
理由としては箱の前側上部に一体型のユニットを付けるのも可能らしいですが、前壁をフラットにして、取り付けるので、取り付け費用が高くなります。
庫内の写真です。
ユニットを吊り下げるブラケットを作成し吊り下げます
これだけ見ると本格的ですが、断熱も何もない箱では冷えないでしょうね。
前壁に断熱を入れれば、この配管や配線をキレイにする事は出来ますが、やはりプラス10万円ぐらいかかるので、今回は無しで1番安いパターンで行きました。
金額
今回は1番安いパターンで、冷凍機もお任せで選んでもらい、この東芝製の冷凍機を付けましたが、色々選べます。
箱上部に一体型だったりも出来ます。
今回のセパレートタイプで断熱なしで総額70万円ぐらいで完了しました。
冷凍機自体は30万円ぐらいで冷専キットと呼ばれるコンプレッサーなどを取り付けるキットが26万円で後は工賃と消費税ですね。
まとめ
冷凍冷蔵ウイングとして作られた箱にはかないませんが、断熱などをしっかりすれば冷蔵車にはなるのではないかと思います。
今いすゞの完成車のウイングに冷凍冷蔵機を付けて断熱もやる車の注文も頂いておりますので、その車が出来たらどれぐらい冷えるのか確認して、また報告したいと思います。