セルモーター
スターターモーターとも言いますね。
けして壊れやすい部品とは言えませんが、壊れたらバッテリーよりも怖い部品です。
症状
先日修理依頼を頂いたお客様は、駐車場に戻って来て、またエンジンをかけようとしたら「カチっ」と言ってエンジンがかからなくなりました。
その前からエンジンかけて、ちょっとの間変な音がしていたと言っていました。
オーバーランと言ってエンジンがかかって、キースイッチを戻せばセルモーターの回転は止まりますが、ダメになりかけのセルモーターはオーバーランやセルモーターの回転が弱くなったりします。
始動困難
セルモーターがダメになると、マニュアル車は押しがけが出来ますが、オートマ車はどうしようも出来ません。
バッテリーを変えてもエンジンはかかりません。
対処方
今回の車はオーバーランさせてしまい、セルモーターから焼けた匂いがしていて、何をしてもエンジンはかかりませんでした。
昔ながらの応急手法として、叩くと言うのが1番早い手法になります。
故障探求時にも叩いて動けば、そこの故障で間違いないと言えます。
モーターを叩く
このモーターを叩くと言う手法はかなり有効で色々な所で使えます。
- セルモーター
今回の記事にもある通り「カチっ」と言ってセルモーターが回らない時などは、セルモーターを叩いてみる(硬い物で結構強め)
僕もブースターケーブルだけ持って行って工具がない時は、その辺に落ちてる木の枝やホウキとか色々な物で叩きます。
車載工具があれば1番ですね。
- ブロアーモーターやコンデンサーファンモーター
エアコン入れたのに風が出ない。
大体助手席のグローボックスら辺に付いているので愛のこもった拳を一撃で回る事があります。
僕の車もブロアーモーターがダメになり風が出なくなりましたが、運転席の左足元にモーターが付いているので、半年ぐらい左足で蹴って回してました。
風邪は出るが冷たくない。
ラジエーターのファンと一緒になっているや別体の車もありますが、そこら辺のファンが回ってなければ叩いてみて下さい。
- パワーウインドウモーター
窓を開けたが、閉まらない!
室内側のパワーウインドスイッチら辺を叩いてみて下さい。
一回でも動いて閉まってくれれば後は修理に出すまで開けない。
リンクやワイヤーが切れた場合は動きません。
まとめ
セルモーターの故障は前触れがあったり急にダメになったりと、いつ壊れるか予測が出来ません。
前触れとしては
- セルモーターの回転が重い
- セルモーターを回した時に異音がする
- セルモーターがオーバーランする
- たまにセルモーターが回らない
この辺りが多いと思います。
セルモーター本体がダメなパターンとリレーと言って小さな接点も付いているのでそちらの可能性もあります。
こればっかりは車に乗られているドライバーさんが気付くのが1番の予防だと思います。
エンジンをかけた時に「あれ〜」と思ったら始動時に現象を確認して、修理屋さんに見てもらいましょう。
会社の車や仕事で使う車だと「まぁいっか」となりがちですが、やはり故障して困るのは自分です。
乗る車の音や振動などを少し気にかけるだけで、故障は減らせると思います。