日野レンジャー
4tウイング車のお客様に前から相談されていた箱の中の雨漏りの修理依頼。
庫内の前と後ろから雨漏りがするとの事で、板金屋さんに相談していたのですが、「ウイング車の屋根の幌部分張り替えは1日は貰わないと厳しい」と言われ、車が開けられないので悩んでいました。
ウイングの屋根
ウイング車は箱が左右に開く様になっていて、真ん中の部分は幌が貼ってあり、水が入らない様になっています。
この部分は幌なので破れてしまいます。
雨漏り
左右に開く根元部分は開ける度にシワが寄り、それを繰り返して破れてしまうみたいです。
これは箱の前の部分と、後ろの部分になります。
前の部分は二箇所。
後ろの部分は二箇所とフレーム部分にもヒビが入ってしまっています。
雨漏り箇所
箱の前部分をつたって水が入って来るのと、箱の後部から垂れて来る。
場所的には一致しますね。
真ん中部分にも切れてる箇所が二箇所あり、真ん中の部分の幌の端にもコーキングしてあったと思いますが、コーキングが劣化して剥がれ落ちて、幌がめくれる様になってしまっていました。
修理方法
- 幌を剥がし、新しいのを貼る
板金屋さんに2日か3日預けて、新しい幌を貼ってもらいます。
日数も掛かるし、金額も高いですが、確実で見栄えもキレイです。
大体15万前後だと思います。
- 幌の上から新しい幌を貼る
板金屋さんに1日か2日預けて、破れた幌の上から新しい幌を貼ります。
古い幌が下に貼ってあり、使用上問題ないですが、可動部分に幌2枚ってどうなのって思ってしまいますが、問題ないみたいです。
金額も10円前後で多少安くなりますし、日数も短いのが良いですね。
- コーキングをやり直す
今回実施した方法です。
穴の空いた箇所には幌補修テープを貼り、ヒビやコーキングが剥がれてしまっている箇所にはコーキングをやり直す。
金額も5万円〜6万円前後です。
時間的にも状態によりますが、3時間ぐらいで、コーキングの乾燥も必要なので半日あれば出来ます。
実際に
今回僕が施工した写真です。
これは箱の後部ですね。
補修テープとコーキングで破れた部分とヒビの部分を埋めました。
途中て白いコーキングがなくなってしまい、黒になってしまいました。
幌の真ん中部分のコーキングが劣化してなくなってしまった箇所もしっかり一直線にコーキング剤を敷いて行く。
黒いマルいのが付いているのは、擦れて幌が薄くなっていたので、念の為にコーキングを塗っておきました。
雨漏りチェック
雨が降るのを祈って待つ事も出来ないので、ホースで屋根に向かって豪雨を降らせてみました。
屋根から水がジャーっと流れ落ちるぐらい水をかけましたが、庫内への水の浸入はありませんでした。
結果
とりあえず雨漏りを止める事に成功はしましたが、問題は耐久性で、どのくらいの期間持つのかですね。
すぐにダメになってしまっては意味がないですからね。
ただ、板金屋さんに預けてやってもらうよりかは、時間もお金もお得なので非常に良い修理が出来たとお客様も喜んでくれました。
屋根にさえ登れれば出張でも出来るので、とても良い経験になりました。
まとめ
今回の修理は「とりあえずやってみよう」って形で施工したので実験的な感じになりましまが、しっかり用意して、コーキングの塗り方を工夫すれば、板金屋さんに負けない修理が出来るなぁと感じました。
時間も金額もお得に出来るので、まさにウィンウィンのとても良い仕事でした。
後は本当に耐久性の問題なので、今回よりも次回もっとしっかり施工出来る様に工夫して行きたいです。
気になる方は是非お問い合わせ下さい。