三菱ファイターの異音 知らないと危険【超重要】

  • 2019年2月9日
  • 2020年10月13日
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三菱ファイター

年末の忙しい中でまさかの事態が‥

それも12月27日。

部品屋もディーラーも終わってしまい、僕らも出来る対応は軽い修理と応急処置ぐらいと仕事も制限しだした中での事でした。

お客様から電話で「ウチのトラックが高速で止まったみたい」と電話が有り、状態的には走行中にどんどん速度が落ちて行き、最終的にはエンジンがかからなくなった様です。

症状的には燃料系がかなり怪しい、燃料フィルター詰まったかと予想し、今にも終わりそうな部品屋に燃料フィルターを用意して待機。

エンジンチェックランプも点灯しており、荷物も積んだままなので、とりあえずウチの工場までレッカーされて来ました。

状況確認

とりあえずレッカーで吊られた状況のまま車を見る事に。

レッカー屋さんが以前お世話になったレッカー屋さんで、状況を教えてくれて、他に受け入れ先があるのかと、レッカー屋の待機時間は保険の請求と別になるみたいで、「とりあえず荷物があるから1度レッカーを切りましょう」と提案。

「エンジンかかりますよ」との事で、レッカーから切り離し車両を動かそうとしたら、あれれまったく動かないぞ。

レッカー屋さんが「クラッチおかしいです」とクラッチを調整してくれましたが、クラッチの当たる感じがまったくない。

クラッチ滑り

「クラッチディスクやっちゃってますね」と調整を限界までしたが車は動かない。

仕方なく別の2t車で引っ張り、邪魔にならない場所へ。

とりあえずコンピュータを繋げてエラーを確認すると、エンジン回転数センサーのエラーが出ていました。

燃料ではない

とりあえずこの時期ではどうにも出来ないので、年明けディーラーの営業が始まったらディーラーに持ち込む事に。

ディーラーの見解

走行中に速度が落ちて行き、エンジンが止まり、その後かからなくなった、いやかかりが悪くなったが正解ですね。

クラッチが滑っている。

エンジン回転数センサーのエラーが出ている。

この状況から、まずクラッチが滑って、クラッチディスクの表面が剥がれ、エンジン回転数センサーをやっつけたとの見解でした。

エンジン回転数センサーはフライホイールに付いており、クラッチディスクのゴミが付着してセンサーをダメにしているみたいです。

エンジン回転数センサーがダメになるとエンジンの回転数が分からないのでかかりが悪くなるみたいです。

クラッチ修理費用

ディーラーでクラッチオーバーホールとフライホイール、クラッチブースターの交換をしてもらった際にディーラーから「エンジンえらい音がしてるけど、大丈夫?」と言われ、確かにガチャガチャど中々の音がしています。

とりあえずクラッチオーバーホールをしてもらい、純正パーツを使うと高いので、社外パーツを持ち込み、20万円ぐらいで完成、走行可能に。

エンジン異音

クラッチの修理も終わり、エンジンの異音とついでに車検もあったので、そのまま車検で預かる事になりましたが、車検をやってもらっている人から「これエンジンダメじゃん」と連絡が入りました。

どうやらカムシャフト、ロッカーアームが減ってしまいガチャガチャと異音が出てるみたいです。

原因

前からDPFが付く前の車なのに、エンジンオイルが増えると言う症状があったみたいで、増えたら抜いて走っていたみたいです。

DPF装着車だと、エンジンオイルに軽油が混じってオイル量が増える症状がたまにありますが、オイルレベルゲージに✖️マークがしてあり、そのレベルにいったらエンジンオイル交換をしないとなりません。

なぜかと言うと、エンジンオイルに軽油が混ざり、エンジンオイルが薄まるとエンジンオイルとしての潤滑性能も薄まるからです。

今回のエンジンも本来の潤滑性能が薄まり、カムシャフトやロッカーアームがやられてしまったのだと思います。

エンジンオイル

ウチの会社のトラック班がトラック整備の講習で質の悪いエンジンオイルを使用によるエンジントラブルが多く報告されていますと言われたらしく、エンジンオイルの劣化や薄まったりとかはマジで気をつけた方がいいよと言ってました。

オイル管理をしっかりやれば質の悪いオイルでも大丈夫みたいです。

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早くて1万km、遅くても2万kmまでにはエンジンオイル交換をしましょう。

エンジン載せ替え

エンジンのカムシャフトやコンロッドなどの修理で見積もってみると5〜60万円で燃料がエンジンに混ざる修理や劣化したオイルがどこまでエンジンを痛めているか分かりません。

中古のエンジン載せ替えを提案して、中古エンジンを探した所、なんと載っているエンジンが270馬力のエンジンで国内で二機しかないとの事で、値段を聞いたら150万円!!

走行25万kmのエンジンで状態は良いとの事で、社長もかなり悩みましたが、エンジン載せ替えに決定。

これが載せ替えたエンジン。

かなりピカピカに仕上げてあり、エンジン音もメチャメチャ静か。

やはり載せ替えで正解だったと思います。

費用

今回は修理代はかなりかかりました。

ざっとですが発表して行きます。

  • 車検代:20万円
  • クラッチオーバーホール:20万円
  • エンジン載せ替え:150万円

合わせて200万!!

これでも値引きだなんだかんだ入れた修理代です。

修理期間としては約1カ月。

お客様にはかなり痛い出費です。

これから中古ですが、調子の良いエンジンでガンガン稼ぐしかないですね。

過積載だけ気をつけて!

まとめ

始まりはクラッチからで、結局エンジンまでいってしまいましたが、やはりエンジンオイルが増えていたり、クラッチそろそろヤバいかなぁと、社長は気付いていたのにだましだまし乗ってしまったのが今回の大きな修理に繋がったのだと思います。

最近の車でもオイルが増えるのは軽油が混じったぐらいしか考えられません。

今回の車は燃料ポンプだったのではないかと思います。

やはり、手遅れになる前に先手を打つのがベストな選択だったと思います。

トラックの整備、修理、点検費用などは安く抑えたいですが、運送業をやっている以上避けては通れません。

僕ら整備士もどうやったら安く抑えられるかなど工夫をしながら日々仕事をしていますので、何か異常を感じた時はご相談下さい。

車業界厳しいですが、出来る限りの対応をして行きたいと思います。

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