4tウイングトラックを作ってみようとの事で、以前から同じ日野レンジャーの4t冷蔵ウイングに乗られてるお客様から新車の見積もり開始。
なんと納期が1年〜1年半‼
箱をフルハーフにすると2年‼フルハーフは人気だね‼
車検2回も来ますよー
今回のお客様は1年半ごとにシリンダーヘッドがオーバーヒートでダメになると言う謎の症状‥ディーラーでヘッドから何から交換してもダメ‥。
次また壊れる想定で新車に乗り換えです。
なぜそんなに納期がかかるのか
乗用車と違いトラックは一から作るのです。
箱車にするのかウイングにするのか平ボディか、またはミキサーとかパッカー車とか上げたらキリがないですが、今回はウイング冷蔵トラックに絞ります。
寸法、材質、装備品の要望
ウイングトラックでも箱の長さや高さ、幅、内寸を決め、さらには材質、ステンレスやアルミ、ラッシングレールやジョルダー。
アオリを分割するか、ウイングのスイッチを前と後ろに付ける、冷蔵機メーカーをどこにするか、お客様の要望を聞き
箱の長さによりシャーシの長さが変わります。
次に幅ですがワイドキャブは好きではないとの事でセミワイドキャブの箱の幅を法規のギリギリにして内寸をなるべく広げる方向に‥内寸幅が2230mmを2300mmぐらいに出来ないかと要望。
ワイドが2410mmでそこまで広いとやりにくい。困る営業マン。「聞いてみます‥」 んー厳しいか!
内寸約7cmって事は片側約3cmが厳しい。
さらに真ん中にジョルダーを敷くので敷いた分箱の高さを上げたい。
とりあえずボディメーカーに要望を当ててみる。
ボディメーカーも色々あり、悩んだがフルハーフは人気で納期もかかるので、トランテックスかトレクスに決めたが、僕的にはトランテックスがいいかなと。
キャブの装備品を決める
日野レンジャーもフルモデルチェンジして内装ちょっといい感じに。
安全性能も上がり、プロフィアの装備がレンジャーにもはかなりいいね👍
ヘッドランプもLEDになり、以前のレンジャーはヘッドライトが水没するし、 今回に期待‼
と言う事でLEDヘッドライトにし【てかハロゲンがオプションじゃん‼】テールもLEDにしたいが、どんなLEDテールがあるか分からないとか言いやがった!
仕方ない調べるか。
これでしょう‼
流れるウィンカー付き‼
オプションパーツを決める
車選びで一番楽しい所です。まずはメッキパーツ‼
ミラーもメッキで熱線入り。
キャブの色は未定。
シャーシは赤
後、笛とエアホーンは却下されました。
マーカーはボディメーカーが付けるが交換予定。
夢が広がるー‼
内装を決める
茶色を基調として高級感ある内装になっています。
シートも茶色でオプションのシートにすれば、まるで社長席‼
せっかくの茶色内装なので、茶色の木目調パネルも付けてみる。
室内灯LEDなどもありましたが、日野の営業マンがまだ売った事ないからよく分からないとの事で【売る気あるんかーい‼】確認してもらう事に。
後は最初の見積もり次第
営業マンには今回お話した要望を持ち帰りボディメーカーに当ててもらい、見積もりを作る。
その後出て来た金額とにらめっこをして月々のリース金額や残価を考える。
家を買うと同じぐらいの金額なので、悔いの残らないよう、お客様には極力満足して頂けるように最大の努力をする。
今まで、修理、点検など全て任せて頂いたので、恩を返して行こうと思います。
ちなみに
今回は個人の運送屋さんなので、フルオーダーみたいになりましたが、出来合いの車もあるみたいで、そちらは若干納期が早いらしいです。
いつも修理や車検をお願いしてる日野でもまだ新型は納めてないらしく、やっと登録が始まったぐらいらしいです。
ボディメーカーの生産キャパは決まっている
大手ボディメーカーの生産ラインは年間で何台と大体決まっており、日野、三菱、いすゞUDトラックとその他メーカーは生産ラインを確保している。
ボディメーカーも一杯みたいで早まる事はないと思う。
トラックの納期は延びる一方です。
自動車業界、運送業界は危機的状況
どこの業界も人手不足で、仕事の量は増えても、人も増えなければ、給料も増えません。やってる人間も腐って行き、仕事もつまらなくなります。
こんな時でも人員を増やし、設備投資をしてガンガン行く会社もあります。
働いている人がイキイキとしてる会社って減りましたよね。
非常に厳しい状況で僕も整備士としてかなりキツいですが、僕みたいな人間を信頼してくれてるお客様もいますので、腐らずに、自分らしくやって行きたいと思いました。
見積もりが出たらまた記事を書かせて頂いて、皆様の参考になればと思います。
長文お付き合い頂きありがとうございました。