リーチフォーク
狭い倉庫内などで大活躍するリーチフォークリフト。
最初は立って乗るフォークリフトに中々慣れず、おっかなびっくりしながら乗りました。
ブレーキも踏むとブレーキ解除、離すとブレーキ、デッドマンブレーキと言うのを採用していて、リーチフォークから人が降りたり、振り落とされてもフォークが暴走しないような構造になっています。
トヨタのリーチ
僕がいる会社ではトヨタのフォークリフトをメインで扱っています。
トヨタのリーチフォークはこれと言って重大な故障は少ないですが、ハンドルがガクガクするとか重くなるとか、回らないなどの症状が良くでます。
ハンドルの故障
前からハンドルの調子が悪いリーチフォークが何台かあり、大概パワーステアリングモーターのブラシがなくなりハンドルが重たくなります。
使い様にもよりますが、大体8000hを越えて来るとブラシがなくなったり、モーター内部にブラシのカスが溜まり調子が悪くなります。
これはまだ軽傷ですぐに修理が出来ます。
重症
今回のリーチフォークは重症で、パワーステアリングモーターを掃除して、ブラシを変えても直らない。
ハンドルの真下に付いているトルクセンサーと言うのを替えて、一旦直ったがまたハンドルが重くなるし、誰も乗っていないのにハンドルがひとりでに回る。
霊の仕業か?!
いやエラーが出てる。
こうなりゃ思い当たる所全部替えてやる!
ハンドルに関係する場所
ハンドルに関係する場所は何箇所かあります。
- パワーステアリングモーター
- モーターブラシ
- トルクセンサー
- ハンドル角センサー
- スパイラルケーブル
- ハンドルパネル
- ドライブタイヤ
- コンピュータによるマッチング
全てをやりました。
直りません。
何が原因か
大体故障する箇所のフルコースをやりました。
スパイラルケーブルもたまに故障しますが、結構重症コースです。
直らないんですよ!
もう霊の仕業としか考えられません!
ユーチューブで除霊の仕方を勉強してやってみたが直りません!
よく考えてみたら、このリーチフォークを使っている会社は2台のリーチフォークを使っています。
別のリーチフォークは何ともなく普通に使えています。
使用時間も同じぐらい。
一体なぜこっちのリーチフォークは問題ないのか‥
原因
どうやら使っている場所と使い方に原因がありました。
問題ないリーチフォークは舗装がキレイで平坦な場所で、オペレーターの方もほぼ固定です。
一方調子の悪いリーチフォークは、舗装はされているが、穴が空いている箇所や、たまに倉庫の外に出て行くのですが、そこのスロープがガタガタで、勢いよく出て行くと怖いぐらいです。
しかもオペレーターも色々な人が乗り、どう言う乗り方してるか分からない感じになってました。
その倉庫の運行管理をしている運送屋さんの人に話を聞くと、「穴に落ちたり、外に出て行くと調子悪いよね、そんでみんな乗り方が荒くてさぁ、段差とか穴とか関係なしにガンガン行くからね!そりゃ壊れるよ」
そうなんです!リーチフォークは精密機械なんです。
直ってないのではなくて、壊れていたんです。
運行管理をされてる運送屋さんは「あの使い方じゃあ直しても無駄だからいいよ!回らなくなったらまた来て」と軽いノリ。
ガクガク、ブルブルするが乗れない訳じゃないからいいとの事で修理終了。
フォークリフトの乗り方や使い方が荒いと故障は増えます。
ドライブレコーダーを取り付ける事により荒い運転を抑止できるので下記記事を参考に導入して下さい
この前なおしてもらったフォークリフトまた動かないよ!まさかまたイタズラじゃないですか?以前からフォークリフトにイタズラと言うか嫌がらせをされていた会社が切れました。ドライブレコーダーを[…]
まとめ
車やトラック、フォークリフトなどは乗り手によって、車体の状態や、故障頻度、維持費などに大きな差が出ます。
フォークリフトも雑に使っていれば色々な箇所が壊れますし、普通は壊れない所が壊れたりします。
乗用車もトラックも一緒です。
運送屋さんでも、新車の新しいトラックを買っても雑に扱えばすぐにボロボロになってしまいます。
キレイに乗る人は本当にキレイに乗るし、色々トラックの事を気にかけています。
最近の車はみんなコンピュータを積んでいますので、取り扱いや運転など気をつけてやってみて下さい。